ナイスビジネスレポート
住宅資材業界とナイスグループを素適に結ぶ信頼ホットライン ― ナイスビジネスレポート
第1811号   2004年(平成16年) 10月25日発行

 





 

 

 

 

 


 

 

 

各地区のナイスパートナー会
             会長に聞く

平成16年度
下期の見通し
〜エリアの市況をどう読みますか?〜


 ナイス鰍フ取引先材木店様、 建材店様を中心メンバーとする 「ナイスパートナー会」 は、 現在全国に16の地区会があります。 今回は、 各地区のナイスパートナー会会長に、 下期の見通しをお聞きしました。 また、 それぞれのエリアで注目されるトピックも紹介していただきました。


質問項目
@ご自分のエリアの特徴と最近の動きを教えてください。
A下期の景気動向・市況をどう読みますか?
B注目するトピック (地区のイベント、 法制度、 新しい技術、 新商品、 これから売れるもの、 ナイスパートナー会の取り組みなど) は何ですか?
※ なお、 会員様が広い地域に渡って所属している地区会については、 自社の営業エリアを中心にお話しいただきました。


九州地方
福岡ナイスパートナー会
黒田 隆雄会長  (株式会社クロダ 代表取締役)


交通網開発で観光立国復権へ
パートナーとしてお互いの資源を活用

@九州は、 経済規模が日本全体の1割程度なので、 全体のパイが小さいという点では浮き沈みの激しい首都圏よりは安定して見えるかもしれません。 しかし、 地方銀行再編の動きが出てくるのはこれからで、 中小企業経営にも少なからず影響が出てくると思われます。 地場の工務店様は二極化が進んでおり、 体力と戦略のあるところは大きく伸びています。 多様化する顧客のニーズに対し、 決め手となるような個性を持った住宅が受けています。

A原油価格が上昇し、 輸送コストも上がるなか、 市況は強基調にありますが、 動きの顕著な首都圏に引っ張られているという感じもあり、 実際の仕事の状況とはギャップを感じます。 また、 今年は台風の当たり年で、 工務店様のなかには瓦の補修工事優先になり、 本来の仕事が遅れているところがあり、 下期にも影響が出そうです。

B今年3月の長崎自動車道の開通や、 韓国・中国からの観光客の増加は 「観光立国」 長崎の景気後押し要因とも言えるでしょう。 九州新幹線長崎ルートの来年度着工に向けても、 地元の政治家らと協力し、 地域をあげて働きかけていきたいと思います。 住宅産業の需要はまだまだあると思います。 エンドユーザーの視点と、 トータルハウジングがカギです。 販売店、 工務店様、 ナイス鰍ェパートナーとして、 お互いに相手の持っている資源を合わせて伸びていくことが必要だと思います。

東海地方
中部ナイスパートナー会
伊藤 浩司会長  (株式会社イトウ林産 代表取締役)


万博・空港特需で活況
刺激し合えるパートナーに

@東海北陸自動車道が開通したころには、 「高速御殿」 と呼ばれるような豪華な住宅が沿線にたくさん建ったものですが、 そのころがピークで住宅着工戸数は減少傾向にあります。 また、 大黒柱のあるような住宅は減ってきて、 木材製品の売れ行きは全般に鈍っています。 しかし、 全体的な公共事業が減るなかでも、 愛知県を中心に中部地区では、 来年2月に中部国際空港の開設、 愛知万博開催、 トヨタ自動車本社の名古屋駅前への移転と大型の工事が進んでおり、 建設業は昨年以上に忙しいようです。

A10月1日から多くのメーカーが値上げを提示してきています。 昨年は駆け込みで断熱材を中心に基礎資材が不足しましたが、 今年もものによってはその気配が感じられます。 合板は上げ止まりの感があります。 全般に10〜11月が価格のピークとなるでしょう。

B治安の悪化が急速に進んでいます。 当社のある岐阜県郡上市にも影響が出てきており、 工務店様といっしょに防犯関連商品や技術の勉強会を設けたいと思っています。 また、 ナイスパートナー会は今後会員を増やして盛り上げていきたいと思います。 ナイスわくわくフェアでは、 工務店様とともに500人近くのお客様をお連れし、 会員にとってお互いに良い刺激になりました。 気軽に声をかけあい、 刺激しあう関係は、 年に数回程度の会合ではつくることができません。 活動を増やし、 情報交換の場を設けていきたいと思います。


沼津ナイスパートナー会
及川 君夫会長  (THPセンター株式会社 代表取締役社長)


閉塞状態から脱出
金物工法の普及が進む

@まだ消費行動までは反映されていませんが、 地元企業の代表であるパルプ業界大手企業や、 自動車業界関連企業を含めて、 一時期の閉塞状態から抜け出してきました。 大手ハウスメーカーが出展する住宅展示場の聞き取りでは、 近況の受注状況は 「曇り」 となっています。 地元ビルダーは好不調が鮮明に分かれており、 総じて中小工務店様は新築物件受注が少ないと感じています。 プレカット工場の稼働率は比較的好調と思われますが、 首都圏エリアからの受注が多くなっています。

A住宅着工は1〜8月累計で22,785戸で、 前年同時期比で5%減となっています。 7月単月では、 昨年は駆け込み需要が発生したため、 前年同月比31%減となりましたが、 8月は逆に20%増と変化が激しくなっています。 1〜12月の比較では、 前年実績の確保は難しいと考えています。

B木造躯体では、 金物工法の普及が進むと考えています。 採用している工務店様では、 躯体性能の向上が売り物となり、 またコスト面でも構造用集成材の普及率向上とともに、 数年前より安定・安価な商品を供給できるようになりました。 工期短縮の実現で、 トータルコストの割高感は確実に薄れてきています。


浜松ナイスパートナー会
鈴木 皓志会長  (株式会社共和 代表取締役社長)


ビルダー参入で土地仕入れ競争激化
差別化がトータル受注のカギ

@天竜川・浜名湖地域の12市町村では、 平成17年に合併、 平成19年には政令指定都市への移行を目差しています。 隣の静岡市はこれに先駆けて17年に政令指定都市となる見込みで、 東京に近く利便性も高いことから、 東京・神奈川・名古屋からもパワービルダーが参入し、 競争が激化しています。 若い団塊ジュニア世代の一次取得が増えており、 多様化・変化が激しいニーズに対応できる工務店が伸びています。 県内の景況は、 スズキ侃 ヤマハ鰍始め業績を伸ばしている企業が多くあり、 比較的安定感があります。

A駆け込み需要で年内は問題ないと見ますが、 温度差はあるでしょう。 土地を持たない購買層が増えるなかで、 土地の仕入れ競争が激化、 地価が上昇しています。 急速に伸びるパワービルダーと接点のある販売店は好調なのではないでしょうか。 住宅資材は原油が値上がりするなどデフレとインフレが混在し、 先行きは不透明です。 反動が出る来期が問題です。

Bプレカットはすでに当たり前となっていますが、 自社でCAD部門を持つことで責任のある加工とスピードを出すなど、 他社との差別化がトータル受注のカギだと思います。 プレカット工場との競争になりますが、 総合的に資材を取り扱ってきた販売店の強みを出していきたいと思います。 また、 環境問題、 国産材利用が一つのキーワードになると思います。 大規模な集荷が難しい国産材を地域の家づくりにどう生かすかが課題です。

 

甲信越地方
長野ナイスパートナー会
宮崎 正毅会長  (瑞穂木材株式会社 代表取締役)


冬場で厳しい受注
県産材利用が一つのキーワードに

@長野では、 平成10年の冬季オリンピック以降 (実際は平成9年から) 経済回復はかなり遅れています。 住宅着工戸数も、 平成11年度を除いて連続で前年比を割り込んでおり、 今年上半期も前年比を割り込みました。 貸家・分譲は大幅に増えているものの、 我々の業界に一番影響がある持家および木造はそれぞれ前年比10%減で、 住宅需要の好転とはとても言いがたいのが実状です。 木造率60%をかろうじて維持できたのが救いです。 公共物件の極端な減少の影響で、 大手ゼネコンをはじめ、 中小工務店やそこに納材する材木店などは、 厳しい経営状況です。

A駆け込み需要を期待していましたが、 現状9月は期待できないどころか、 近年にない低迷振りで、 下期は冬場と相まって期待が持てません。 プレカット工場は、 関東や首都圏の受注によりほぼ100%の稼動となっているようですが、 地場物件の受注が厳しいなか、 原材料の値上げによる仕入価格の上昇にもかかわらず、 値下げ競争が進んでいます。 経営および営業の見直しなど、 変革を早急にしなければと考えています。 いかに需要を創造していくか、 ナイスパートナー会の役割が重要になってくるでしょう。

B長野県は県産材需要に力を入れており、 県産材使用率50%以上の住宅に対し、 新築であれば50〜600万円の融資が5年間無利子で受けられる 「やすら木とぬく森の住まいローン」 があります。 また、 公共建物に対しても県産材の普及を推進中であり、 県産材活用が一つのキーワードになると見ています。


東北地方
東北ナイスパートナー会
高橋 勝行会長  (株式会社タカカツ 代表取締役)


厳しい状況だが好転の兆し
堅実な経営と接点強化を

@残念ながら私たちのお取引先様は苦戦しています。 住宅着工の減少を受けて、 4〜5年前に主力の工務店様が数社倒産し、 地域的にも、 当社においても大きな打撃を受けました。 しかし、 1〜8月の累計で持家の着工は前年比106%と伸びており、 これ以上は悪くならないと見ます。 宮城県は大手ハウスメーカーが非常に強く、 これとローコストFC店、 地元の中堅工務店様、 2〜3棟クラスの工務店様とがシェアを分けています。 最近ローコストFCの伸長が目立ちます。 工務店様では、 堅実な経営で、 大手が取り組みにくい自然素材など、 独自の商品コンセプトを打ち出しているところが目立っています。

A全国的には、 昨年、 住宅ローン減税による駆け込みや基礎資材の不足などがあったと聞いていますが、 当社エリアの古川市をはじめ、 東北地方ではそのような傾向は見られず、 今年も厳しい状態が続くのではないでしょうか。 グラスウールや合板の値上げはあるでしょうが、 荷動きは変わらないと思います。

Bプレカットは伸びていますが、 これが本格的な回復かはまだ見極められないところです。 工務店様の接点強化のため、 さまざまなイベントを活用したいと思います。 今年5月には初めて自社の展示会 「増改築フェアinふるかわ」 を地元の総合体育館で開催し、 6,000人ほどのお客様にご来場いただきました。 商売にどう結び付けるかが次の課題です。


関東地方
宇都宮ナイスパートナー会
林 紀一郎会長  (株式会社共栄 代表取締役会長)


大手HC進出の影響は
バリアフリーやオール電化が売れそう

@県内の景気は、 昨年11月の足利銀行破たんの影響で、 大変厳しい環境にあります。 県都宇都宮市でも空洞化が進んでおり、 土地価格も下落傾向で、 予断を許さない状況です。 栃木県内の住宅着工戸数は、 平成16年1〜8月の累計で、 全体では5.3%増、 持ち家は0.1%の微増となりました。 また、 分譲の戸建ては、 1〜8月累計で対前年比46.1%増となっており、 全国平均の14.0%増と比べて大きな増加となっています。 他県と比較して、 ビルダーの持つシェアが著しく高いのが栃木県の特徴のように感じています。

A大手ホームセンター・潟Wョイフル本田の宇都宮店が今秋オープンすることにより、 商流、 物流の動向が注目されます。 その流れの変化が、 市場にも大きく影響を与えると思われます。

B10月11日の体育の日、 栃木県産材のアピールを目的に、 「やっぱり木が好き もくもく祭り2004」 を宇都宮市ロマンチック村で実施しました。 廃材を利用した工作コーナーや、 木を使ったボーリング大会など、 多くの子供達が本物の木と触れ合う良い機会になったと思います。 また11月中旬に、 「優良木材展示会」 を実施予定です。 商品では、 バリアフリー対象商品や高齢者対象商品、 オール電化商品がこれから売れると思います。


前橋ナイスパートナー会
金澤 貞夫会長  (多野産業株式会社 専務取締役)


駆け込み需要は10月ピークか
大手プレカットの動向に注目

@県内の景気は、 自動車関連やデジタル家電に代表される製造業では忙しい状態が続くものの、 そのほかの中小企業においては浮揚感がなく、 以前として厳しい状況です。 県内の住宅着工戸数は5月1,312戸 (前年比78.2%)、 6月1,700戸 (同78.6%) と対前年比20%以上の大幅ダウンとなり、 駆け込み需要のあった昨年とは大きなギャップがありました。 7月に入って1,519戸 (同131.9%)、 8月1,580戸 (同108.7%) と前年を上回り、 ようやく少し明るさが見えたように思います。 住宅受注は、 こだわりのある地域ビルダーや、 大手ハウスメーカーなどに集中しており、 お施主様と向き合い、 営業やアフターフォローをしっかりしているところでないと仕事が取れなくなっています。

A住宅ローン減税に伴う駆け込みのピークは10月末で終わると見られ、 11月以降は下降線をたどるのではないかと見ています。 また、 駆け込みの反動も予想されます。 駅周辺の好立地の物件は比較的よく売れているようですが、 それらは大手主導で進められており、 一般工務店様の仕事が一層厳しくなる恐れもあります。

Bプレカット大手のハイビック (本社:栃木県小山市) が渋川市のプレカット工場を買収し、 年内に直需市場を始めると聞いているので、 その動向に注目しています。 また、 外材製品の高値が続くなか、 ヒノキ桁角などを低価格で提供できれば、 よく売れると見ています。


埼玉ナイスパートナー会
大澤 裕和会長  (有限会社大澤木材 代表取締役)


デフレに伴い販売競争激化
環境・耐震や水回りリフォームに注目

@埼玉県南では外断熱工法が徐々に増えていますが、 営業・デザイン力の有無で受注状況に差があるようです。 県央は販売価格の落ち込みが見られ、 プレカットも低下傾向。 県北でも価格競争に突入しており、 今後販売店間の格差が鮮明になりそうです。 プレカットは堅調で値引き要請は以前より減っています。 知名度アップのため、 地域のイベントに参加する建築業者もあり、 建材展示や工作教室、 丸太切りなど木との触れ合いをアピールするもので、 こうした取り組みが木造住宅業界の追い風となりそうです。

A資材販売はいまだにデフレが続いており、 販売競争激化に伴い、 口銭を減らしてでも受注をとるという空気が読み取れます。 日経ホームビルダーの仕入れ実態調査 (※) を見ると、 地域によるネット価格のばらつきに驚かされます。 こうした情報を参考にしながらも、 売り上げ増加への自助努力を怠らないことが重要です。

Bエコキュート、 電気給湯器、 床暖房など環境・省エネ重視の商品や、 消防法改正で2年以内に設置義務付けとなる住宅用火災警報器などが注目されます。 内外装はお施主様の要望でこだわりのある個性派商品が増えるでしょう。 また、 ナノテクで地震エネルギーを軽減する木造住宅用制振ダンパーなど、 耐震部品も視野に入れたいところ。 とくに、 水回りを中心としたリフォーム需要の開拓を進めたいと思います。 地場工務店様は、 クライアントに勝る専門知識や、 インターネットを駆使した新商品の把握、 無垢材の良さのアピールなどを通じて、 自分自身が満足できる良質な工事を行うことで、 安心して任せられる工務店としての信頼が培えると確信しています。


柏ナイスパートナー会
富川 幹夫会長  (とみ川材木店有限会社 代表取締役)


つくばエクスプレス開通で分譲系に動き
イベント活用で駆け込み後も需要開発

@柏ナイスパートナー会は、 千葉県東葛地域と茨城県県南地域が中心です。 東葛は、 東京への通勤者のベッドタウンの性格が強く、 東西線、 常磐線沿線でマンション建設が進み、 戸建ては大手ビルダーを中心に分譲・建売りが圧倒的に増えています。 一方、 地場ビルダー・工務店様が中心の茨城県南は、 人口減少で全般に低迷し、 苦戦しています。

A昨年は9〜11月を中心に、 住宅ローン減税の駆け込み需要で忙しくなりましたが、 東葛地域では今年も大手ビルダー中心に年内は忙しくなりそうです。 一方で、 来年に入ってからの反動が心配され、 分譲・建売りが減る時期にどう対処するかが課題です。 茨城県南地域は厳しい状況が続くと思われます。 来年秋のつくばエクスプレス (常磐新線) 開通に向けて、 沿線の地区では戸建て分譲に動きが出てきていますが、 地場工務店様がどこまで入り込めるかは、 問屋・販売店の協力にかかっていると思います。 ナイスわくわくフェアを活用するなどしてお客様との接点強化・需要開発に取り組みたいと思います。

B来年秋に東京・秋葉原とつくば間を45分間で結ぶつくばエクスプレスが開通予定で、 沿線では分譲系ビルダーを中心に動きが出ています。 また、 千葉県地域はもともと品確法の流れで集成材の採用が多く、 接合金物を使った工法が採用されやすい素地があったのですが、 今後金物工法躯体はますます伸びそうで期待できます。 「本物」 志向の高まりで要望が増えている無垢の内装商品や、 「オール電化」 にも注目しています。


東京・神奈川地方
多摩ナイスパートナー会
高木 裕会長  (株式会社タカキ 代表取締役)


大型分譲伸長するも用地供給に変化の兆し
プレカット業者の販路拡大で競争激化か

@多摩地区はパワービルダーの多くが本社を置き、 新設における戸建て分譲住宅のシェアが高いエリアです。 用地仕入れは情報収集力、 資金力、 価格競争力などによるところが大きく、 中小分譲業者にとって厳しい環境とも言えますが、 用地供給に変化の兆しも見られます。 また、 分譲業者の施工を専門的に請け負う施工店と提携し、 建築コスト低減を図るケースや、 用地仕入れ・設計・施工を通じて顧客満足度の高い家づくりに取り組むケースも見られ、 住宅資材の選定や調達ルートが変化する可能性があり、 資材流通業者の対応も問われてきそうです。

A構造材のプレカットはすでに一般化していますが、 羽柄材・合板加工などへもその領域が拡大すると思われます。 加工業者は生産能力拡大、 品質向上、 販売力や物流能力強化などの機能が問われると同時に、 住設機器・サッシ・建材など総合資材販売化や、 商社などと連携しての販路拡大など、 従来の垣根を越えて激しい競争になると思います。

B注目の事業に東京都が推進する 「東村山本町地区プロジェクト」 があります。 都営住宅の建て替えによって生まれた土地を活用して、 多摩地区の郊外型居住モデルを提示する街づくりを行うもの。 また、 3割程度安い戸建て住宅の実現を目指した実証実験も行われます。 事業予定者は平成17年1月ごろに決定されるようですが、 どんな企業やグループが参加するか興味深いところです。 また、 10月1日より施行された改正火災予防条例は、 火災報知器メーカーや資材流通業者にとってもビジネスチャンスと言えます。


城北ナイスパートナー会
田中 直木会長  (有限会社田中材木店 代表取締役)


狭小住宅多くリフォーム主体か
会員相互の交流活動で盛り上げへ

@マンションや建売り、 売り建て物件は動いているようですが、 町場仕事は改修工事が中心です。 新築物件も相見積もりが多く苦戦しています。 都内の建売住宅は狭小の3階建てが多く見られます。 なかには100坪の敷地に6棟 (1棟当たり約16.7坪) という物件もあります。

A首都圏では、 古くて敷地が狭い住宅が多く、 建て替えると今の建築基準法に合わせてセットバックが必要な場合が多いため、 建て替えはなかなか難しいようです。 自然とリフォームが主体となるわけですが、 建築基準法と消防法の 「規制のせめぎ合い」 といった感があり、 勉強が必要です。

B東京都では住宅火災による犠牲者を減らすために、 火災警報器の設置が10月1日より施行されました。 住宅用の火災警報器が売れると思われます。 城北ナイスパートナー会では、 9月29日には足立区の西新井ラッキーレーンにて、 ボーリング大会を開催し、 40数名の参加をいただきました。 また、 メーカー様より景品のご寄付をいただき楽しいひと時を過ごさせていただきました。 こういった会員相互の交流をはかり、 パートナー会を盛り上げていきたいと思います。


相模原ナイスパートナー会
梅澤 重男会長  (梅澤木材株式会社 代表取締役)


ダム建設時住宅が建て替え期を迎える
本物の木を見せる場が必要

@相模原には、 津久井湖の城山ダム建設 (昭和40年完成) に伴って転居してきた方々が多く、 当時の住宅が築40年ほどになるため、 その建て替えが出てきています。 大手ビルダーの進出も目立ちますが、 量を入れることで坪単価を相当抑えており、 取引販売店では受注はあるものの、 運送などにそれなりの手間と人手がかかっているようです。

A年金問題などで、 消費の中心である団塊の世代や高齢者層に不安感が広がっていますが、 需要はないわけではないと思います。 ナイスわくわくフェアで実物を見せたところ、 システムキッチンのバージョンアップで、 200〜300万円程度予算枠を超えたことがありました。 良いものを見ればほしくなるものです。 まずは見せることが大切だと思います。

B日本人は皆、 心の底では日本文化を忘れていないはずだと思います。 イメージで 「ヒノキの無垢は高い」 と思い込んでいる方や、 化粧単板張りと無垢の違いが分からない方もいますが、 見分け方を教えてきちんと説明すると納得してくれるものです。 将来的には相模原ナイスパートナー会で、 消費者に木を知ってもらうためのイベントを行いたいと思っています。 また、 プレカットが主流になるなかで、 市場で若手の姿を見かけることが少なくなりました。 ナイスパートナー会で、 意見を言い合えるような場をつくり、 活性化していきたいと思います。 こんな時代だからこそ、 地場密着で信頼を築くことが大切だと感じています。


東京ナイスパートナー会
逢野 皓祥会長  (工友木材株式会社 代表取締役社長)


棟梁大工の技術力を生かしたリフォームを
消費者の趣味嗜好変化を的確にとらえる

@練馬区のこの地域では、 2〜5戸程度の分譲住宅が多く建てられ、 マンションも東京都内の目白通り沿い約5キロほどに9棟の新築現場を数えるなど、 着工はそれなりにあるのですが、 分譲が中心で、 これまで材木屋を支えてきてくれた大工さんが苦戦しています。 日本の住宅普及率は112.5%に達しているうえ、 少子高齢化で世帯数の伸びが鈍化し、 厳しくなるでしょう。

Aリフォームが伸びていますが、 なかには悪徳な業者もいるようです。 野放し状態のリフォーム業者を規制して、 消費者を保護することも必要だと思います。 デザインでは、 「木」 の復権を望む消費者も多く、 温故知新で、 「地元の棟梁大工の技術力」 を生かしたレトロ風のものが受けると思います。 消費者の趣味嗜好も変わってきています。 パートナー会も若返りを図り、 新しい時代の流れに対応していかなければならないと感じています。

B住宅の高機能化や、 防犯、 省エネ、 健康といった観点の商品に注目しています。 例えば、 光触媒技術で汚れを落とせる外装材や、 VOCを吸着する壁材・天井材、 合成繊維で花粉を防ぐ網戸、 外気と室内気を混合し、 温度差を小さくして給気する換気装置、 アルミ製構造部材、 免震構造などです。 また、 防犯の面では解錠されると携帯電話に知らせる防犯サッシや、 解錠後5秒で自動的に閉まる錠前でピッキング防止する玄関ドアなども、 今まで以上に前面に出てくると思います。 新商品ばかり並べましたが、 法制度など見直して、 もっと自然で優しい住環境にしたいものです。


小田原ナイスパートナー会
高木 一吉会長  (竹広林業株式会社 代表取締役)


パートナー会を若手交流の場に
業界・地域あげて活性化図る

@不動産取引の売り上げが順調に回復しており、 建売りを手がけているビルダー様は元気が良いようです。 一方で、 大工・工務店様は苦戦しており、 不動産業やビルダー様とのお取り引きがないパートナー会会員は大変な苦戦を強いられています。 また、 販売店では後継ぎ問題で商売から手を引くところもあり、 大きな問題になっています。

A地元銀行の 「神奈川県西地区・景気動向調査」 にもあるように、 建設業は売り上げ、 収益とも企業マインドを上昇させるまでに至らず、 住宅ローン減税による駆け込み需要は昨年のような勢いがまだありません。 工務店様の意欲回復につながるよう、 業界あげて盛り上げていかなければならないと思います。 また、 かつては市場がコミュニケーションの場となっていたものですが、 今後はパートナー会を新たな若手交流の場にできるよう、 組織も含めて少しずつ変えていかなければならないと痛感しています。

B税制面では、 来年から段階的に縮小される住宅ローン減税制度の延長を期待するところです。 また、 業界ぐるみ、 地域ぐるみで活性化を図ることが必要だと思います。 小田原は気候もよく、 交通の便も良い。 自社名を入れないで小田原のイメージポスターをつくるような工務店様もあります。 こういった活動を盛り上げていきたいと考えています。


横浜ナイスパートナー会
中村 建治会長  (株式会社中村材木店 代表取締役社長)


若い世代が業界の新しい勢いに
店舗内装への木材需要に注目

@建売り・売り建てのビルダーは元気ですが、 木建ルートは苦戦しています。 鶴見地区では高齢化が進んでおり、 借地権の問題もあって、 建て替えにつながりにくくなっています。 神奈川県木材業協同組合でも組合員数が4月の600社から半年で40社ほど減ったと聞いており、 厳しい状況です。 最近はインターネットでコンパネや内装材が売られるなど、 商売が大きく変わっていることを感じます。 しかし、 ここ1〜2年、 新しい発想で従来の枠を越えた商売に取り組む若い世代を市場でも見かけます。 業界に新しい勢いが生まれつつあり、 悲観することはないと感じています。

A木材全体の取り扱いが減ってきています。 市場でも投げ売りのような状態ですが、 安いからと言って売れるわけでもありません。 合板は弱含み基調です。

B5〜6年前からナイスわくわくフェアでユーザー動員を続けている工務店様は、 現場見学会やメーカーショールーム見学など、 地道な取り組みを続けるなかで、 友人からの紹介で建て替えやリフォームを受注するなどある程度の成果を出しているようです。 横浜では、 今年2月、 東京・渋谷と中華街のある元町を直通で結ぶみなとみらい線が開通し、 客足が伸びていると聞きます。 横浜や川崎周辺でも工場撤退跡地に大型の商業施設ができています。 店舗の内装に木材を使うケースが増えており、 新たな需要として注目しています。

注目トピック
県産材利用がキーワードになりそう
工務店様の接点強化にイベント活用
すでに主流になりつつあるプレカット
ますます普及しそうな金物工法躯体
       
東京では火災警報器設置が義務に (※)
消費者に本物の木を知ってもらう場を
無垢内装材や防犯関連も注目商品
ナイスパートナー会を若手交流の場に

※ 都道府県別に、 主要な建材の仕入れ値、 職人への支払額などをアンケートにより調査したもの。
※ 10月1日より施行された東京都の改正条例により、 住宅の建築主は、 住宅を新築または改築しようとするときは、 火災予防条例施行規則で定める基準に従って住宅用火災警報器を設置することが義務付けられました。

ナイスパートナー会連合会
早川 淳連合会長  (早川住建株式会社 代表取締役) 住宅着工全体のパイが縮小するなか、 住宅産業は厳しい状況が続いていますが、 全国のナイスパートナー会会長のコメントから、 潜在需要はまだまだあること、 要はこれをいかに取り込むかにあるという印象を強く受けました。 これからも、 ナイスパートナー会会員の皆様による、 地域特性を生かした各地での取り組みに注目したいと思います。
 時代とともに、 私たちの求める住宅環境は、 量から質へと変化し、 住居も単に 「住み、 居る」 から 「健康、 安全、 安らぎ」 が感じられる生活空間へと移り変わってきました。 高齢化や環境保全の対応から、 耐久性の高い長寿命の住宅が求められ、 住む人が高齢になっても安心して暮らせるバリアフリー対策、 ご家族の健康を守るシックハウス対策、 環境に配慮した省エネ対策など品質および性能の保証も強く求められています。
 今後ますます、 住宅および居住環境の質に対する要求は高まると思われますし、 それにともない、 住宅産業に携わるものの社会的な責任も大きくなっていきます。 私たちは、 あらゆる方面の情報に耳を傾け、 今まで以上にお客様の立場に立ったトータルな住まいづくりを考えていく必要があります。 そのために、 ナイス鰍フ持つノウハウをフルに活用しながら、 ナイスパートナー会とナイス鰍ニがお互いにパートナーとして取り組み、 ともに伸びていきたいと思います。