木造一戸建住宅用制震装置「ジオフォルテ」
安心・安全な住まいづくりを実現
制震装置「ジオフォルテ」は、地震による2階床部分の揺れ幅を最大で約2分の1に低減するなど、大地震発生時に建物そのものの損傷を軽減し、安心・安全な住まいを実現できます。採用実績が増えているなか、今回は「ジオフォルテ」の特長や施工方法などを紹介します。

ジオフォルテとは

※制震装置とは
制震装置は、粘りや弾力のある金属やゴムなどの部材を組み込んで、これに地震のエネルギーを吸収させ、建物の揺れを低減させるものです。地震対策として、建物に揺れを伝えない「免震装置」が効果的ですが、コストが高く、また利用に関して地盤や敷地などの制約があります。「制震装置」は、地震の揺れが建物に伝わりますが、その揺れを低減するほか、「免震装置」に比べるとコストが安く、地盤や敷地の制限も少ないなどのメリットがあります。

「ジオフォルテ」 設置による効果
@2階床部分の揺れ幅を低減
A2ヵ所の設置で効果を発揮
「ジオフォルテ」を配置した建物の1階平面図
B余震に対しても効果を発揮
C家具の転倒防止効果

100年の耐久性を持つ「高減衰ゴム」

パネル化して出荷
2ヵ所で30〜40分で施工可能
壁量計算によって設置位置を確定

揺れを吸収する仕組み
@地震が発生すると、地震エネルギーが建物に加わる。
Aテコの原理を応用し、地震エネルギーを制震ダンパーに効果的に伝える。
B制震ダンパーが地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、揺れを制御。

制震ダンバーに使われている高減衰ゴム
パネル化した状態で建築現場に納入される
付属品としてボルトやナット、鋼板ガセット、接着剤がセットで納入
専用アンカ−ボルトを基礎の中心に設置するなど、基礎工事には精度が求められる
「ジオフォルテ」設置完了後
「ザクセスキャド」の壁量計算によるチェック
「ナイスわくわくフェア」で実物を展示

ナイス鰍フ一戸建分譲事業にも採用
ナイス鰍フ一戸建住宅においても、「ジオフォルテ」をオプションとして採用しています。
ナイス鰹Z宅事業本部浜松営業所では、「ジオフォルテ」を採用した住宅をモニターハウスとして公開しています。「ジオフォルテ」をお客様に実際にご覧いただけるよう、設置部分にアクリル板を入れて制震装置の仕組みやその効果を分かりやすく展示しています。

 

「ジオフォルテ」を2ヵ所に設置した建築現場

 

1階平面図

 

モニターハウスでは、実際の設置状況を見ることができる

ジオフォルテ Q&A

Q 「ジオフォルテ」の価格はいくらですか。
A 1階に2ヵ所設置して1戸当たりの設計価格は75万円(税抜き)となっています。
Q リフォームなど、既存物件に使えますか。
A 「ジオフォルテ」は新築物件のみとなります。新築の2階建ての木造在来軸組工法の住宅に対応しています。
Q 「ジオフォルテ」を設置した場合、建築確認申請などで特別な手続きは必要ですか。
A 制震装置は建築基準法上、壁倍率が規定されておらず、耐力壁として扱われません。したがって、設置に関しては建築基準法上の制約はありません。
Q 「ジオフォルテ」を設置する際の条件(敷地・地盤など)はありますか。
A 敷地・地盤などの制約は受けません。
Q 建物内のどこに設置すればよいのですか。
A 「ザクセスキャド」の壁量計算によって建物のバランスから設置位置を決定します。ただし、建物外周の耐力壁線には配置できません。
Q 設置についての高さ制限はありますか。
A  「ジオフォルテ」 本体の高さは2.64mで、階高2.79〜3.00mまで設置が可能です。
Q 材種に決まりはありますか。
A 集成材またはKD材の使用となります。
Q 基礎工事で注意すべきことは。
A 基礎工事でアンカーボルトの位置と高さをしっかりと確保しないと、制震装置の効果が十分に発揮できないケースがあります。採用後にお渡しする「設計・施工留意点」を参照のうえ、工事をすすめてください。

「ジオフォルテ」に関するお問い合わせは、ナイス滑e営業所または事業推進本部(TEL045-506-1313)まで。


住宅資材業界とナイスグループを素適に結ぶ信頼ホットライン ― ナイスビジネスレポート

第1881号   2007年(平成19年) 10月1日号 






「ジオフォルテ」は、ミサワホーム鰍ェ開発した「MGEO」(エムジオ)の新築木造一戸建住宅向けの制震装置で、ナイス鰍ェOEMにて供給を受けているものです。
制震ダンパーとセンターフレームから構成され、制震ダンパー内には高減衰ゴムが設置されています。ジオフォルテを1階に設置することで、地震の際に高減衰ゴムが伸縮しながら地震のエネルギーを熱エネルギーに変換して吸収し、建物の揺れを抑えます。








通常地震が発生すると、1階の揺れが2階に伝わり、増幅して2階の方が大きく揺れます。制震装置を1階に入れ、揺れを吸収させることで、2階床部分の揺れ幅を最大で約2分の1に軽減し、建物の損傷を抑えます。


2階建ての延床面積が70〜200u規模の建物の場合、1階部分のX方向、Y方向にそれぞれ1ヵ所ずつ、合計2ヵ所設置することで、効果を発揮します。











本震での建物の損傷を低減するだけでなく、優れた耐久性と耐震性により、繰り返し起こる余震に対しても効果があります。

建物自体の揺れを吸収するため、室内でも2階の家具が転倒しにくくなる効果があります。

「ジオフォルテ」の制震ダンパー内に使われている高減衰ゴムは、風雨などにさらされて激しい振動を受ける斜張橋(※)の揺れを防ぐケーブル用ダンパーとして数多く使用されているものです。衝撃を吸収する力が強く、約100年の耐久性があります。

「ジオフォルテ」は、ナイスプレカット鰍フ各工場からパネル化された状態で出荷されますので、安定した品質を確保し、建築現場での「ジオフォルテ」本体の組み立て作業や加工が必要ありません。さらに、ボルトやナット、接着剤などの付属品がセットで納入されますので、建築現場では特殊な部品も不要です。




施工については、基礎工事で専用アンカーボルトを基礎の中心に設置するようにします。「ジオフォルテ」の下部は、アンカーボルトと座金、ナット、接着剤にて緊結し、上部は梁と鋼板ガセットを介して接着剤とクギで取り付けます。1棟に2ヵ所の設置であれば、およそ30〜40分で取り付けることができ、建築現場での省施工を実現できます。




「ジオフォルテ」は、ナイス鰍フ金物工法「ウインウッド」や「パワービルド」、またはナイス鰍フプレカット躯体を組み合わせて供給しています。「耐震」+「制震」により、大地震から命を守るだけでなく、建物の損傷も低減し、より一層安心で安全な構造躯体を提供することができます。
 「ジオフォルテ」設置に当たっては、構造計算サービス「ザクセスキャド」による壁量計算または構造計算を行っています。これによって、「ジオフォルテ」の設置前と設置後の重心と剛心位置を比較し、偏心率への影響を小さくするよう、設置場所を決定しています。











ナイスわくわくフェア」では、制震装置「ジオフォルテ」を稼動させた状態と解除した状態の2つの躯体を用意し、揺れを比較できる実物展示を行っています。来場者からは「制震装置の有無で揺れがこれほど違うのか」「効果が一目瞭然で分かる」といった反響のほか、実際に「ジオフォルテ」に触れたり、高減衰ゴムと一般のゴムの弾み方の違いを確かめたりといった姿が多く見られています。今後、10月25〜27日の「住まいの耐震博覧会」(会場:インテックス大阪2号館)、11月10〜11日の「 ナイスわくわくフェア2007・福岡」(会場:福岡 Yahoo! JAPANドーム)において、「ジオフォルテ」の実物展示を行いますので、ご期待ください。